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『ギリシャへの小窓』
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mesogeia

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イタリア、イギリスを経て、今はアテネ近郊の港町ピレウスに住んでいます。

このブログでは、ギリシャ暮らしの中での発見や、ウエッブサイト

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プロフィールの写真は、ギリシャ・コーヒーです。

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最近食べたものダイジェスト
最近ブログをさぼり気味なので、写真がたまってしまいました。そこで、最近食べたレストランをまとめてメモっておきます。

まずはここ「ミニ・サイズ」。ずっと行きたいと思っていたのですが、やっと機会が巡ってきました。

ピレオス通りにあるAthens Heartの裏ぐらいの位置にあります。住宅街の中なのですが、車を駐車するのが簡単なのはプラス。

看板が小さいので店を確認するのに戸惑いましたが・・・(笑)


ミニ・サイズ


メニューは、前菜、サラダ、パスタ、メインコース(ほとんど肉)、デザート。頻繁に変わる様子はありません。ジャンルとしてはモダン・グリークとインターナショナルの間ぐらいかな。

これは私たちがとったメインの一皿、鶏肉、アスパラガスとミニトマトの炒め煮。付け合わせはしょうがの味のするマッシュドポテトとズッキーニとニンジンをジュリエンヌして炒めたもの。


ミニ・サイズ


この店の料理はこんな感じで、変わったミックスのものが多いのが特徴。ただ、正直ものすごく成功しているとは言えないような...

メインディッシュは一皿10ユーロ程度して、安いとは言えないのですが、アミューズ・ブシュやらデザートやらがオマケについてくるため、ハウス・ワイン込みで一人20ユーロ程度で済みます。下に写っているのはオマケのデザート。


ミニ・サイズ


パンナ・コッタとカラメル・チーズケーキ。特にチーズケーキは、この日食べたものの中で一番おいしかったです。

私たち、水曜日の夜8時から10時までこの店にいたのですが、その間お客さんは私たちだけで、ちょっと寂しかったのが残念。夜2時までやっているみたいなので、もっと遅い時間に人が来るタイプの店なのかもしれません。


MINI SIZE
Konstantinopoleos 26, Tavros, Athens
Tel. 210-3424704

          



ギリシャには「ペイニルリ」という食べ物があります。ボート型に成形したパン生地の真ん中にチーズを入れて焼いたパンのようなもので、トルコで「ピデ」と呼ばれているもののギリシャ版です。なぜピデがペイニルリと呼ばれるようになったのかは以前に考察したので(当たっているかどうかは知りませんが)、ここでは割愛します。

さて、このペイニルリ、トルコに住んでいたギリシャ人が多く移住してきた地域で食べるのが一番美味しいといわれていました。しかし、ファリロやドラペツォーナではペイニルリ文化は廃れてしまったらしく、今でもペイニルリが名物になっているのはアテネの北郊ドロシアだけです。

ドロシアは、今となってはキフィシアやエカリに並ぶ高級住宅地ですが、小アジアのギリシャ人がギリシャに大量移住してきた1922年、23年にはまだ農耕ができる場所だったようです。

インターネットで探した結果、ドロシアでペイニルリを売り物にしている店は3軒見つかり、その中で一番評判の良かった「テミス」という店に行ってみました。

お店は田舎のタベルナみたいで、いい感じです。お客さんのほとんどは家族連れで、常連っぽい人が多かったです。


テミス


そんなタベルナなのに、値段は高め。特に盛りがいいわけではないメリザノサラタ(焼きなすのディップ)が5ユーロ、ザジキは4ユーロします。


メリザノサラタ


ペイニルリは、中に入っているものにもよりますが、一つ9.50ユーロ程度。一人一つは食べるられるぐらいのサイズなので、高いです。


ペイニルリ


お味のほうも、私には生地が堅すぎて、あまり感心しませんでした。こういう生地が好きな人もいるんだと思いますが、個人的にはもう一度食べたいとは思いません。これだったら、アベロキピにある「イオニア」というペイニルリ屋さんのペイニルリのほうが美味しいのではないでしょうか。

THEMIS-ΘΕΜΗΣ
Ikostis Pemptis Martiou 25, Drosia, Athens
Tel. 2106229409


          


さて、パッパと行きましょう。

ハランドリのペルシャ料理店「アナヒタ」です。ハランドリの繁華街ではなく、住宅街にひっそりと立っています。



Anahita


お店には、エスニック料理店にありがちなキッチュさはほとんどなく、落ち着いています。ギリシャには珍しく完全禁煙で、タバコを吸いたい人は店の外に出なければなりません。でも、ウォーター・パイプは飾ってあったので、これはOKなのかも。


Anahita


ペルシャ料理は、日本人にはあまり馴染みがないことと思いますが、前菜はギリシャ料理(つまり中東料理)と似たような感じで、メインは焼肉か煮た肉、そしてお米をたくさん食べます。

こちらはケバブとライス。私は羊のシチューとライス、他の友達はライスと焼いた鶏肉を食べていました。


ペルシャ・ケバブ


美味しかったですが、イギリスに住んでいた頃に行ったペルシャ料理店はもっと美味しかったなあ、と思い出してしまってちょっと残念。一緒に行った友達は、ペルシャ料理店は初めてだったので、もっと喜んでいました。

この店、最近近くにParsという二番店を開けました。メニュー上の値段はParsの方が安いです。しかし、AnahitaはAthinoramaを初め、いろいろな割引をやっているので、そうしたものを使える人はAnahitaの方が安く上がる可能性もあります。

ANAHITA - ΑΝΑΧΙΤΑ
Chrysostmou Smyrnis 3, Halandri, Athens, 15232
Tel. 210 68 91 222


じゃ、次。


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レストラン | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2013/04/23(火) 22:30 ]

キプロス救済とギリシャの公務員解雇
ユーロ危機がいつまでも解決しません。

解決しない理由の一つは、この問題に対処する当事者たちが経済を理解していないことにあるような気がします(陰謀説を採るなら、分かっていて、わざと解決しないようにしていることになるのでしょう)。

キプロス救済

先月決定したキプロス救済案では100億ユーロを融資する代わりに、キプロスの預金者に負担を求めることになりました。ライキ(キプロス・ポピュラー・バンクとも、CPBとも呼ばれます)という、同国第二の銀行は解体され、10万ユーロ以上の預金は保護されないことになりました。同国第一のキプロス銀行でも、保護枠を超える預金はかなりの割合カットされます。キプロスが破産状態に追い込まれた原因は、これらの銀行が資金をうまく管理していなかったことにあるので、責任を問われるのはある程度仕方がありません。

しかし、金融サービスはキプロスの主要産業です。主要産業だということは、国に多くの税金を納めているということです。100億ユーロを融資するトロイカ(EU、欧州中央銀行とIMF)は、キプロスの主要産業を破壊しておいて、融資した資金をどうやって回収するつもりなのでしょうか?

ちょっと考えてみてください。資金繰りの苦しくなった車会社が銀行に融資を求めたとします。その時、銀行が融資の条件として車は作らないことを要求したりするでしょうか。喉から手が出るほどお金が欲しい車会社はその条件を飲むかもしれませんが、結局倒産して、銀行の融資が焦げ付くのは目に見えています。

銀行が私企業であるのをいいことに利己的な行動を取り続け、国民がその尻拭いをしなければいけなくなる状況を私たちは既に何度も見てきました。日本の長銀がそうですし、アメリカのリーマン・ブラザース(これは銀行ではなく証券会社ですが)もそうです。危機に陥った時に税金で救済しなければいけなくなるような企業は純粋な私企業とはいえませんので、国家が厳しく統制する必要があります(追記:長銀とリーマンは結局救済されずに倒産しましたが、その後の連鎖を止めるために投入された税金を考えてください)。

トロイカがキプロスに銀行セクターを小さくするようにと要求したのはそのためです。しかし、突然に主要産業が立ち行かなくなるようにするのは、国家経営にとって好ましくありません。少なくとも10年ぐらいはかけて、経済ストラクチャを変える必要があります。

ギリシャ救済

トロイカはギリシャでも同じようなことをやっています。ギリシャは、国家公務員を増やすことで、給与という形で国民にお金を渡し、それで市場にお金を循環させていました。ただ、ギリシャの人口に対する国家公務員の割合は、他の先進国の平均に近く、数の多さが問題なわけではありません。問題は、多くの公務員職が、仕事の中身がないまま作られてしまったことです。このため、人の数の割りに、仕事のアウトプットが少ない。仕事の必要がないわけではなく、ちゃんと振り分けられていないのです。

トロイカは、公務員の数を減らせと言いますが、公共サービスはギリシャの重要産業の一つなので、単純に縮小されては困ります。ただ単に頭数を減らすより、ちゃんと仕事の能率を上げて、国家経営に役立つようにするべきです。例えば、ギリシャがビジネス・フレンドリーでない理由の一つに、お役所手続きの多さというのがあります。ならば、お役所がビジネスの手続きを代行するぐらいのことはして、ビジネスに貢献してはどうでしょうか。

特別資産税もまずいです。ギリシャ人はあまり貯蓄志向はないようですが、不動産を買うのは好きで、ヨーロッパでは持ち家率が非常に高い国です(もしかすると一番かもしれませんが、ちょっと記憶があいまいです)。そんな国民に対し、突然、新たな不動産税を作って徴収したことで、銀行口座からお金を持っていくのとほぼ同じような結果になってしまいました。つまり、不動資産への信頼は揺らぎ、ギリシャの主要産業の一つだった不動産・建設関連は全て打撃を被ったのです。

飲食店の消費税を9パーセントから23パーセントに上げたのだってそうです。ギリシャの飲食サービス業界がどれだけ打撃を受けたことか。

産業を潰すようなことばかり続けていては、ギリシャはいつまでたっても債権団にお金を返せるようにはならないでしょう。

南ヨーロッパ諸国に対するトロイカの援助策は、基本的に懲罰の原理に基づいているとしか思えません。理想的な世界に生きていれば、それでいいのかもしれませんが、実際の世界はそう簡単にはいきません。経済に道徳はないのです。南ヨーロッパに対する懲罰を続けて結局貸し倒れるのは債権団です。無策なギリシャの政治家が一番悪いのですが、トロイカの責任者の人たちもいい加減に発想を改めて欲しいものです。





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ギリシャ雑感 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2013/04/07(日) 15:56 ]

プラカで(たぶん)一番美味しいレストラン
ブログ、サボってますけど私は元気です。皆さんはいかがでしょうか。

プラカとモナスティラキの境界にあるレストランMonoに行ってきました。これで三回目。観光客向けで不味いレストランの多いプラカにあって、ここはちゃんと味で勝負できる店。

ネットでレビューを読んでいると、サービス・スタッフの態度が悪いとか書いている人がいますが、私たちが行くときはいつも接客がいいです。

ベイビー・スピナッチとフォアグラ・チップスのサラダ(12ユーロ)。


フォアグラ


フォアグラ・チップスってなんだろうと思って注文してみたところ、フォアグラを冷凍した状態で鰹節のように削ったものでした。初めて食べるものです。フォアグラなので値段が高いですが、美味しいです。

サラダと一緒にとった前菜は、牛サーロインのスロー・ローストを薄切りにしたものとアスパラガスにベルガモットと金柑のソースをかけた料理(8ユーロ)。


Mono


添えてある野菜はクレソンの小さいやつで、バルサミコのドレッシングがかかっているのですが、このドレッシングにも柑橘系の香りが。

私のメイン・ディッシュは栗のリゾットとビーフ・タリアータ(10ユーロ)。


Mono


これ、一ヶ月ぐらい前の話で、栗がまだシーズンだったので取ってみました(まあ、このレストラン、頻繁にメニューが変わるわけではないので、必ずしも季節感はないですが)。予想通り栗の甘みとチーズのコクがマッチして美味。予想外だったのはタリアータで、まさかこんなに赤いのが出てくるとは。ギリシャ人はレアを食べられない人が多いですからね。牛のたたきみたいな感じです。生肉好きの私にはうれしいサプライズでした。

旦那のメインは豚肉のライム・ソースがけ(12ユーロ)。


Mono


ロースト・ポテトはカラメル化させた玉ねぎと合わせてあります。豚はフィレなのですが、ちゃんと技術のある人が調理するとパサパサになったりすることはないんですよね。ライムとのコンビネーションが面白かったです。

以上プラス赤ワイン一杯、ミネラル・ウォーター、パンで50ユーロぐらいです。私は割引カードを使って30%引いてもらいました。

水曜日の夜に行ったんですけど、9時ぐらいには半分ぐらいの席が埋まっていました。外国人のお客さんも多いのですが、観光客というより、アテネに住んでる外国人がお客さんと一緒に来るというパターンみたいです。あと、明らかに常連のギリシャ人も多いです。

ギリシャ料理ではないので、滞在日数が限られている観光客の方が敢えて行くべきとは思いませんが、アテネ在住で、東京のように美味しいものが食べたいと思っている方には是非お勧めします。

Mono
Benizelou Palaiologou 4C Plaka, Athens
Tel. +30 210 3226711
http://www.monorestaurant.gr/en/ (メニューと値段も見れます)


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[ 2013/04/06(土) 08:14 ]

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