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『ギリシャへの小窓』
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mesogeia

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イタリア、イギリスを経て、今はアテネ近郊の港町ピレウスに住んでいます。

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週末、遺跡・博物館は開場
3月19日まで、ギリシャの国営博物館と遺跡はストという報道がありましたが、文化省のツァヴァラス副大臣はこれを否定します。

SKAIの報道(ギリシャ語)

これによれば、ここ数日間閉まったのは初期キリスト教・ビザンチン博物館だけで、他のサイトは開いていたし、今日を含めこの三連休はどこも閉まらないとのこと。

実際に見に行っていないので私には確認しようがないですが、本当だといいですね。


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テーマ:ギリシャ - ジャンル:海外情報

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[ 2013/03/15(金) 12:12 ]

前テッサロニキ市長と元国防相に有罪判決
どこの国にも腐敗した政治家というのはいるものだと思いますが、ギリシャは、腐敗した政治家を処罰しないことにかけては、いわゆる「先進国」の中では断トツだったんじゃないでしょうか。まあ、政治家に限ったことではないのですが、有力者は司法の網から逃れるの普通だったんです。

「だったんです」と過去形で言うのは、最近、有力な元政治家二人が法廷で有罪判決を受けて、収監されたから。

まず、一人目はテッサロニキの前市長ヴァシリス・パパヨルゴプロス。彼は優れたスポーツマンであると同時に医者(歯医者ですが)、しかも見た目もよしと、天は二物を与えちゃったのね、という感じの人物。テッサロニキ市長職は1999年から2010年までの11年間勤めました。

彼が職を退いてすぐ、テッサロニキ市の会計に約5200万ユーロの穴が見つかり、横領の捜査が始まります。また、彼の後にテッサロニキ市長に選ばれたヤンニス・ブタリス(ギリシャの有名ワインメーカー「ブタリス」のブタリスです)は、市の財政を正しく管理しなかったパパヨルゴプロスを公に批判しました。

2月27日に結審した裁判は、このうち1796万ユーロ分の横領の罪を問うもので、パパヨルゴプロスには終身刑という判決が下されました。

パパヨルゴプロスは無実を主張しているので上訴するでしょうし、上級裁では減刑される傾向があるので、終身刑は免れるかもしれませんが、腐敗した政治家に怒り狂っている一般のギリシャ人ですら刑の重さにびっくりしています。

パパヨルゴプロスの共犯として、テッサロニキ市の財政にかかわる役職にあった職員ミハリス・レムーシアスとパナギョーティス・サクソニスにも終身刑の判決が下りました。しかし、横領額が多いので、横領に協力していた、もしくは、見て見ぬ振りしていた人はたくさんいるのではないかと推測されています。

同氏は他の横領や資金洗浄(マネー・ロンダリング)の罪でも告発されているので、裁判はまだ続きます。

(資料)
Wikipedia Vasilis Papageorgopoulos
Kathimerini英語版の記事
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite1_1_27/02/2013_484753
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite1_1_28/02/2013_485139
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite1_1_27/02/2013_484919
AP通信


パパヨルゴプロスはNew Democracy(Nea Demokratia)党の政治家でしたが、有罪判決を受けたもう一人の有力政治家アキス・ツォハゾプロスはPASOKの政治家でした。

彼はアンドレアス・パパンドレウ元首相の片腕で、さまざまな大臣職を歴任し、もう少しで首相になるぐらい高い地位にいた人です(どこかで読んだ彼の評伝によれば、有能だったから有力だったという訳ではなく、イエスマンでヨイショが上手だったからパパンドレウが側近にしたのだそうですが、本当かどうかは分かりません)。パパヨルゴプロス同様この人も見た目がよくて、年取った今でも背が高く、背筋がぴんと伸びていて、かっこいいお爺さんという感じです。

この人が就いた最も高い公職は国防大臣職。この時代に、外国の武器会社から賄賂をもらって、ギリシャにその会社からの兵器を買わせていたのではないかと疑われています。怪しいまれている契約の一件はドイツの会社からの潜水艦購入で、しかもこの潜水艦、欠陥品で使えないという代物だったため、もし本当だったらまさに売国奴ですが、大臣の犯罪は時効が早いという信じられない法律がギリシャにはあるため、これに関しては既に責任を問えない模様。

3月4日に結審した裁判は汚職をめぐるものではなく、自分の財産を正しく申告しなかった罪。汚職防止のため、ギリシャの国会議員は自分の財産を公にしなければならないのですが(ただし、抜け穴だらけの制度で誰もちゃんと調べていないという批判があります)、2006年から2009年にかけて正しく申告していなかったのです。

この罪でツォハゾプロスは執行猶予なしの禁固8年、夫人のヴィッキ・スタマティも共犯で禁固刑、さらにアクロポリス近くディオニシウー・アレオパギトゥー通りにある自宅(よくテレビに写るあの建物、建物全てがツォハゾプロス夫妻所有というわけではなく、あの一部だそうです)を含む財産の一部を国庫に没収されました。

彼は自分の収入や財産が分からないように沢山のオフ・ショア会社を設立し、その間でお金や不動産の所有権を動かしてごまかしていました。これは資金洗浄にあたり、この罪でも告発されています。


(資料)
Wikipedia Akis Tsohazopoulos
Kathimerini英語版の記事
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite1_1_04/03/2013_485621
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite3_1_06/03/2013_486119
http://www.ekathimerini.com/4dcgi/_w_articles_wsite1_1_07/08/2011_401466


このように、ギリシャの政界浄化は進んでいるように見えますが、有力者たちは現在も、年老いて力が弱った有力政治家をスケープゴートにして、古い体制を温存しようとしている疑いも払拭できません。例えば、今週、2008年以前の収入を偽って申告していた人の罰金を80%割り引く(現在は40%)という法案が提出されていたというニュースがでて騒ぎになりました(ソース)。これが通過していたら、ラガルド・リスト(ラガルド・リストに関しては以前の記事参照)の中で脱税していた人たちが恩恵を受けていたことになります。結局、アテネにいたトロイカ代表団に見つかって怒られたため、法案は引っ込められたようですが、こういうのを見ていると、ギリシャの政治家たちは財政透明性の増大に、どれぐらい真剣なのだろうかと疑問に思われるわけです。


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[ 2013/03/15(金) 10:40 ]

サキスとポテチ
ギリシャの国民的(おじさん)アイドル、サキス・ルヴァス。

最近、彼がでるポテチのコマーシャルがテレビで頻繁に流れてるんだけど、これがまた趣味が悪い!





でも、うちの旦那がこの物まねをして笑わせてくれるので許す(笑)




ちなみに、旦那が真似をするのは、ポテチを食べるところではなく、サキスが婦警さんに「エカナ・カティ?(何かした?)」と聞くところです。みなさんもやってみてください。


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[ 2013/03/05(火) 21:57 ]

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