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『ギリシャへの小窓』
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mesogeia

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イタリア、イギリスを経て、今はアテネ近郊の港町ピレウスに住んでいます。

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こんなことになったのは誰のせい?
おととい、あるギリシャ人と話をしていて、ギリシャが破産状態になったのは誰のせいだという話題が出ました。

その人が言ったこと・・・

「三ヶ月前にドイツがギリシャへの財政支援を決めていれば、こんなことにはならなかったから、ドイツのせい」

冗談を言っているのではなくて、本気で言っているのです。

この人、別にカフェニオでコボロイを振り回しているおじさんではなくて、アテネ大学で教えている教養人です。

もともと、ギリシャが責任ある財政政策を取っていれば、ドイツが財政支援をしなければならないような状態にもならないのだから、かなり自分勝手な理屈だと思いませんか?

新聞を読んだり、ニュースを聞いたりしていると、ちゃんと反省しているギリシャ人も沢山いるみたいですが、こういうむちゃくちゃな理論を平気で口に出す人が少なくないのも事実です。


そしてギリシャ人の多くは、こんな経済状況になったのは、政治家が国のお金を盗んだからだと思っています。だから、二言目には、「金を盗んだやつらを牢屋に入れろ」と言います。

そんなこといまさら言っても遅いのに・・・

それに、財政危機なのは、国のお金が盗まれたからではなくて(まあ、盗まれた分もあるでしょうが)、政治家が無理なばら撒き政策を続けてきたからです。「年金を若いうちに沢山上げるから、私に投票してください」、「当選したら、公務員にしてあげるから、私に票をください」、「飛行機のチケットを上げるから、故郷まで投票に帰ってきてください」・・・

そう言われて、国の将来のことは考えずに政治家に票を入れてきたギリシャ人たち。

一部の特権階級の腐敗が国を滅ぼしたとはいえないと私は思うのですが、どうでしょう?


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テーマ:ギリシャ - ジャンル:海外情報

ギリシャ雑感 | トラックバック:0 | コメント:6
[ 2010/05/10(月) 15:00 ]

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