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『ギリシャへの小窓』
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イタリア、イギリスを経て、今はアテネ近郊の港町ピレウスに住んでいます。

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聖金曜日
今日は聖金曜日です。教会の規則では、今日は肉、乳製品、魚の他に油も食べてはいけない日です。

そして夜は多くの人が教会に行きます。私は押し合い圧し合いする場所が嫌いなので、教会にはあまり行きたくないのですが、仕方なく行ってきました。


さて、昨日はキリストが磔にされた日で、今日はお葬式の日にあたります(歴史的な日付ではなく、象徴的な日付です)。

教会の中には「お墓(エピタフィオス)」と呼ばれる、花で飾られたお神輿のようなものがあり、その上に、やはり「お墓(エピタフィオス)」と呼ばれる布がのせられています。布の上には横たわるキリストを聖母や使徒たちが囲む様子が描かれています。夜、教会に行ったらこの布にキスをしなければなりません。

教会の中は蜜蝋(蜂の巣から作られる蝋燭)の蜂蜜の香り、そしてエピタフィオスの花や典礼の最中にばら撒かれる花のにおいで一杯。とてもいい香りです。

そして9時を過ぎた頃、お神輿を教会の外に担ぎ出して、行進が始まります。信徒は手に蝋燭を灯して一緒に進みます。

エピタフィオス

エピタフィオス



どれぐらいの距離を進むかは教会によって違いますが、今日は大体30分ぐらい歩きました。去年行った教会では、病院の前でしばらく止まって病人のための祈りを捧げたので、もっと時間がかかったと記憶しています。

一回りして教会に戻ってきたら、お神輿は教会の入り口のところで止まり、信徒はお神輿の下を通って教会の中に入ります。

そして、行進の間持っていた蝋燭は教会に残していなければなりません。なぜなら、この蝋燭は「お葬式」に使ったものだからです。

ミサはその後も続いていましたが、私たちはここで引き揚げてきました。

明日は終にキリストが復活する日です。正確に言うと明後日なのですが、明日日付が変わった時点が復活の時なので、明日の続きのような感じです。今年はあまり四旬節に参加していなかったので、感激も今一つですが、復活のときは教会で迎えたいと思います。

それでは、正教徒の皆さん、カリ・アナスタシ!


テーマ:ギリシャ - ジャンル:海外情報

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[ 2010/04/02(金) 23:15 ]

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