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『ギリシャへの小窓』
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mesogeia

Author:mesogeia
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イタリア、イギリスを経て、今はアテネ近郊の港町ピレウスに住んでいます。

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ギリシャ国営テレビ・ラジオ局、突然の死
けっこう世界中でニュースになってりますが、今週、政府が突然、国営テレビ・ラジオ局(ERT)を潰してしまいました。ギリシャでは、ERTのξαφνικός θάνατος(クサフニコス・タナトス)、つまりERTの突然死と報道されました。

2500人を超える従業員は全員首です(もちろん、国に法律で保障されている手厚い退職金は全員に支払うと政府は言っています)。

なんでそんなことをしたのか?

政府の説明は、ERTは腐敗しきっており、一度0に戻さないと改革は不可能だからと。

これに対し、ERTの従業員はもちろん、ジャーナリスト、労働組合、国民の一部も大反発。以降、民放テレビ局のニュース番組も全部ストをしています。最大与党の新民主党(ND)と連立を組むPASOKとDIMARは社会主義政党なので、この政策は党の原理に反するもので、ERTの必要性は認めるものの、閉鎖には賛成していません。週明けには三人の党首が集まって、妥協点を探ることになっています。

今、ギリシャの債権者であるトロイカ(いちいち繰り返すのもなんですが、EU、欧州中銀、IMFの三機関)視察団がアテネに来て、改革進展度を点検しており、普通ならばこのニュースでもちきりのはずなのですが、もっと身近な重大事重が起きたわ、報道機関がストだわで、どうなってるのやら全然わかりません。

ERTを閉鎖した強引なやり方が批判に値するのは確かです。その一方、公共セクターの改革が三年経ってもでほとんど進んでいないのも事実。徐々に改革が進むのが理想ではありますが、三年間その理想を追いかけてきて失敗しているのだから、これ以上同じことばかり言っているわけにもいきません。

ERTの閉鎖は報道の自由に対する弾圧とも言われていますが、ERTはもともと政府の御用放送局ですし(大臣を批判したニュースキャスターが突然解任されたのは記憶に新しいところです)、それほど報道に規制がかかっているわけでもないので(ジャーナリストの意見が偏っているのは別にギリシャに限ったことではなく、重要なのは、偏った意見のジャーナリストでも自由に意見を言えることにあります)、無関係だとは言いませんが、そこに重点を置いて論じるのは見当違いに思われます。

このままNDがERT閉鎖に固執すると、PASOKとDIMARが連立を解消せざるを得ず、再び選挙という可能性もあります。しかし、選挙をやっても結果は前回に近いものになり、結局同じ三党が連立を組むしかありません。これは時間の無駄なので、絶対に避けたいところです。

こういう非常事態にジャーナリストがストというのは大変歯がゆい状況ですが、注意して成り行きを見守りたいです。


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[ 2013/06/16(日) 13:08 ]

週末、遺跡・博物館は開場
3月19日まで、ギリシャの国営博物館と遺跡はストという報道がありましたが、文化省のツァヴァラス副大臣はこれを否定します。

SKAIの報道(ギリシャ語)

これによれば、ここ数日間閉まったのは初期キリスト教・ビザンチン博物館だけで、他のサイトは開いていたし、今日を含めこの三連休はどこも閉まらないとのこと。

実際に見に行っていないので私には確認しようがないですが、本当だといいですね。


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[ 2013/03/15(金) 12:12 ]

来週20日(水曜日)はゼネスト
来週水曜日は、GSEEとADEDY(それぞれ民間セクターと公共セクターの労組)が24時間ストを予定しています。

今のところ公共交通機関のストは発表されていませんが、時限ストは行われる可能性があるのでニュースに注意してください。


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[ 2013/02/16(土) 11:12 ]

フェリーのスト解消、問題は残したまま
政府が民間人動員命令(仕事に戻れという命令に従わないと逮捕)を発動し、フェリーのストは解消しました。

しかし、6ヶ月以上に上る給与未払い問題は残ったままです。

島に住む人々のために船員が無給で働くことを強制された格好で、社会的な矛盾が重くのしかかります。

他方、これに反発したGSEEとADEDY(それぞれ民間労働者と公務員の労働組合)が今日、急遽24時間ストを始めました。

また、バス、トローリー、サブアーバン鉄道が12時から16時まで時限ストをする可能性がありますので、利用者はニュースに注意してください。


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[ 2013/02/06(水) 07:43 ]

他者の痛み止め
「国境なき医師団 MSF」が、病気でも薬を買えない人に寄付をするための道具として、「他人の痛み止め」というキャンディーを売り出した。

薬局でこのキャンディーを買うと、そのお金が寄付される仕組み。このキャンディーをなめると他の人の痛みが止まるという趣旨。

スペインで始まった試みらしい。

http://www.msf.es/pastillascontraeldolorajeno/ (スペインのMSFホームページ)

ギリシャでは、スペイン人俳優でハリウッドでも活躍するハヴィエル・バルデムがテレビでコマーシャルをやっている。最初はスペイン語で話しているんだけど、突然ギリシャ語で話し出すのでびっくりする。

見たことない方はYoutubeでどうぞ。

http://youtu.be/P9RBg5ux4Ik

ギリシャでは失業で保険に入れない人が増え(ギリシャには日本の国民健康保険に相当するシステムがないので、家族みんなが失業していると、普通は保険に入れない)、保険に入っていても、国が薬の代金を薬局に滞納しているせいで、薬代を保険でカバーできない時があるので、タイムリーな企画。

http://pastilies.gr/

値段は1.60ユーロ。

なんだけど・・・・

全く同じものなのかは分からないけど、スペインではこれ1ユーロ。

ギリシャ、なんでこんなものまで高いんだ?


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[ 2013/01/27(日) 22:03 ]

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